LEAF NISMO RCはリーフと同じモータを利用しながら、カーボンボディやパイプフレーム構造を持つ、本格的なEVレーシングカーだ。東京モーターショーでは、このLEAF NISMO RCを見ることができる。
展示してある車両は、今年の4月にニューヨークでお披露目されたものと同じカラーリングの車両だが、ブースの説明員によれば、同じ車両はすでに、中国に2台、北米とEUに各1台、日本に4台となっており、EVのレーシングカーは着実に増えている。
発表から7か月ほど経過しているが、この間にいくつかのマイナー変更を経て細部はさらに煮詰められている。バッテリー交換も、ラジエターを前から後ろに移設したことで、交換時間が短縮されたという。「目標の30分こそまだ切れませんが、壁はみえています」(担当者)
EVレースについても、アメリカ、FIA、ルマン24時間耐久レースを運営するACOなどと、安全性、レギュレーション、充電設備についての話し合いを続けている。「やるからには継続して、しっかりとした体制でレースを開催したい」ので、まずは8台に増えたLEAF NISMO RCのデモ走行などを各国で開いて、認知度を上げていこうという戦略だ。FIAでのルールづくりは始まっているそうで、まだ数年先だとしても、EVレース実現は時間の問題かもしれない。