2010年4月、戦略的提携を結んだドイツのダイムラーとフランスのルノー。両社が、高級車の共同開発に乗り出す可能性が出てきた。
これは26日、ドイツの日刊紙、『ベルゼン・ツァイトゥング』が報じたもの。同メディアのインタビューに応じたルノーのジェローム・ストール副社長は、ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長と最近会談したことを明らかにした上で、「その席で、ダイムラー側から高級車の共同開発に関する提案があった。ツェッチェ会長は、両社の提携に(高級車の共同開発という)タブーはないと述べた」と話したという。
すでにダイムラーとルノーは、スマート『フォーツー』とルノー『トゥインゴ』の、それぞれ次期型の車台を共用することで合意。今回の報道は、コンパクトカーの車台の共通化から一歩踏み込み、ダイムラーの生命線でもある高級車(メルセデスベンツ)の共同開発でも、ルノーと歩調を合わせる可能性を示唆したものとして、注目できる。