気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年9月7日付
●スイス、フランに上限目標、高騰抑制、対ユーロ無制限介入(読売・1面)
●レアアース安定供給求める、財界訪中団、中国は技術協力要請(読売・8面)
●プリウス3か月連続首位、8月販売(読売・8面)
●車から電気1.5日分、増える自家発電(読売・30面)
●東証、今年最安値、NY株も一時300ドル安(朝日・9面)
●日産九州工場、部品調達拠点近くで、輸送コスト削減(朝日・10面)
●ホンダ、中国での販売増加(毎日・7面)
●タイヤ供給に不安、自動車増産ピンチ(産経・11面)
●車技術で波に乗る、トヨタ新型ボート(東京・7面)
●タイ・インラック政権1か月、“論功人事”に批判(東京・9面)
●特許出願、中国シフト、訴訟回避狙う(日経・3面)
ひとくちコメント
8月の車名別国内新車販売ランキングでトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)『プリウス』が、前年同月比12.3%増の2万4998台で、3か月連続の首位となったという。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が集計結果を発表したもので、日経が6日夕刊に報じたのに続いてきょうも各紙が取り上げている。
それによると、2位はホンダの『フィット』で1万6868台(2.3%減)、3位はスズキの『ワゴンR』で1万2933台(3.9%減)、4位がダイハツの『ムーヴ』で1万1811台(13.4%増)と続く。
プリウスの販売が3か月連続の首位となったことについて、「東日本大震災後に低迷していた生産が本格的に回復。ワゴンタイプの新モデル『α』の納車が進んできたことも販売の伸びにつながった」(日経)としている。
プリウスの販売台数が前年同月を上回ったのは1年ぶりだそうだ。が、昨年の夏はエコカー補助金終了前の駆け込み需要があったものの、注文が殺到したプリウスは納車が間に合わなかったという特殊事情もあったため、単純に比較はできない。
それにしてもメディアの中には「プリウス終焉」というタイトルもあったが、車名別の販売台数を見る限りではプリウスの人気が続いている。トヨタではグローバルカーの『カムリ』のHVを国内でも投入したばかりだが、「評判はイマイチ」(都内のカローラ店)という。プリウスを追い抜く新車が見当たらないのも不甲斐ない。