気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年7月1日付
●「15%節電」きょうから、電力使用制限令を発動(読売・1面)
●企業節電に汗、午後6時に空調停止、夜間の操業(読売・11面)
●消費増税10%明記、時期は「10年代半ば」税と社会保障一体改革案決定(朝日・1面)
●ロシア極東でマツダ生産へ(朝日・10面)
●新入社員「定年まで」希望、意識調査、過去最高34%(朝日・37面)
●車配線課徴金130億円、公取委、談合3社に命令へ(朝日・39面)
●HV並みの燃費改良デミオ発売、マツダ(毎日・7面)
●自動車業界3社先行スタート、休日シフト広がる波紋(産経・10面)
●役員報酬1億円超、168社、294人、昨年比5人増(東京・7面)
●日航、格安航空に参入、豪社と新会社、国内線、来年にも(日経・1面)
●韓国車、EU輸出に弾み、FTAきょう発効、日本企業、不利に(日経・9面)
●車生産、5月3割減、回復傾向鮮明に(日経・13面)
●日産・新興国に挑む、戦略車は2つのマーチ(日経・13面)
●トヨタ、単独営業黒字を目指す、小沢副社長に聞く(日経・13面)
ひとくちコメント
やはり、またあの人が最高の役員報酬をゲットしていた。2011年3月期決算の上場企業で1億円以上の役員報酬を受け取った企業の役員は294人で、昨年より5人多く、開示した会社も2社増えて168社となったそうだ。民間信用調査機関の東京商工リサーチが集計した結果をきょうの各紙が取り上げている。
気になる役員報酬のランキングでは、トップは日産自動車のカルロス・ゴーン社長の9億8200万円で、昨年より9100万円増。昨年開示が義務付けられて以来、2年連続でトップをキープした。2位はソニーのハワード・ストリンガー会長兼社長で8億6300万円、8位の資生堂のカーステン・フィッシャー執行役員専務の4億4200万円を含めると上位10人中、3人が外国人だった。
日本人の最高は3位の大東建託の多田勝美前会長で8億2300万円。次いで4位のタカタの故・高田重一郎前会長の6億9500万円などと続く。
また、企業別の役員報酬1億円以上の開示人数では、大塚ホールディングスが8人と最多。次いで日産の7人、ソニー、トヨタ自動車、ファナックの各6人と続いた。
自動車では「中小企業のオヤジ」を自認するスズキの鈴木修会長兼社長も“1億円プレーヤー”に仲間入りしていたのが目を引くが、トップを30年以上も続けているだけに、仮に引退した場合の慰労金の金額の方も興味深い。