欧州日産は9日、3月1日に開幕するジュネーブモーターショーに、EVスポーツカーコンセプト、『エスフロー』(ESFLOW)を出品すると発表した。すでにEVの『リーフ』を市販している日産だが、EVのバリエーション拡大は重要なテーマ。エスフローは、5ドアハッチバックの実用車、リーフとは異なり、2シーターの2ドアスポーツカーを提案する。そのデザインは、『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)を思わせるもの。ロングノーズ&ショートデッキの力強いフォルムが特徴だ。ロールケージを組み込んだアルミ製シャシーに、コンポジットボディをかぶせた軽量な構造もスポーツカーらしい。EVパワートレインは、リアアクスルに2個のモーターを配置し、それぞれが左右の後輪を駆動。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、前後にレイアウトする。重量バランスは、理想的なミッドシップが追求された。モーターやバッテリーのスペックは公表されていない。日産によると、0-100km/h加速は5秒以下の実力。1回の充電で、最大約240kmを走行できるという。インテリアの写真は公開されていないが、シートをリアのバルクヘッドと一体化。これは、重いシートフレームをなくすアイデアだ。フライバイワイヤ方式のステアリングやペダルが、ベストなドライビングポジションを提供する。また、シートにはゴールドのレザー&スエード、ドアトリムには、ダークブルーのレザー&スエードを使用。ダッシュボードにはシルバーカーボンパネルがあしらわれ、4個の液晶ディスプレイが装備される未来的な空間となる。エスフローの市販計画は、現時点では不明。しかし、フェアレディZに『GT-R』と、スポーツカーをラインナップしている日産だけに、将来EVスポーツカーが加わるとしても不思議ではない。
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