フォルクスワーゲングループは10日、2010年の世界新車販売の結果を公表した。アウディやセアト、シュコダなどを含むグループの総販売台数は714万台。同社初の700万台超えを達成するとともに、前年比は13.5%増と躍進した。
市場別では、中国が前年比37.4%増の192万台をセールスし、同社の世界販売を牽引。米国も20.9%増の36万0300台と、好調だった。
ドイツを除いた西欧は、前年比11.6%増の185万台を販売。しかし地元ドイツでは、16.8%減の104万台にとどまった。大きく伸びたのはインセンティブ特需に沸くロシアで、前年比39.5%増を記録している。
ブランド別では、フォルクスワーゲンの乗用車部門が、前年比13.9%増の450万台を販売。特に中国では、35.5%増の151万台を売り上げた。
また、アウディは前年比15%増の約109万台、シュコダが11.5%増の76万2600台、セアトが0.8%増の33万9500台という結果だ。
フォルクスワーゲングループのクリスチャン・クリングラー販売担当取締役は、「2018年に世界トップメーカーになるという目標に向けて、2010年は着実な成果を上げた」と述べている。