【新聞ウォッチ】三菱と日産、販売店の充電器「開放」?

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年12月9日付

●あかつき失敗、エンジンに異常か(読売・1面)

●日産・三菱「EV充電」共用、普及促進、系列の2900店で(読売・2面)

●EV始動:電池開発焦る日本、中国、韓国国挙げて猛追(読売・8面)

●レアアース工場インドに建設、豊田通商が来年着手(読売・8面)

●リチウム共同開発へ、日本・ボリビア合意(朝日・13面)

●クロスカップリング英語で解説、ノーベル化学賞、記念講演(毎日・1面)

●「モバゲー」立ち入り、公取委ゲーム開発で囲い込み(産経・1面)

●自動車勃興・トヨタのインド戦略、新小型車の誕生、現地仕様の価格・品質(東京・6面)

●4か月ぶりに街角景気改善、11月テレビ需要けん引(東京・6面)

●上位企業逆風でも攻勢、成長戦略幅広く、1位キヤノン、2位ホンダ潜在力高く、10年度本社調査(日経・1面)

●日本電産、三洋のモーター事業買収、携帯向けも世界首位に(日経・1面)

●環境税 来年10月導入 政府税調方針、4年かけ段階増税(日経・1面)

●印、新車販売21%増、11月「ナノ」は最低の509台(日経・7面)

●タイヤ補強剤、中国生産能力2.8倍へ、東海カーボン、70億円投資(日経・11面)


ひとくちコメント

電気自動車(EV)の本格販売で先行する三菱自動車と日産自動車が、EV保有者の利便性を高めるため、全国2900か所ほどある両社の系列販売店に設置する充電施設の相互利用に踏み切るという。

きょうの読売が総合面(2面)で大きく報じているが、三菱自動車の『i-MiEV(アイ・ ミーブ)』に乗ったユーザーが日産の販売店で充電したり、日産の『リーフ』で三菱の販売店を訪れて充電するというような微笑ましい光景が見られるわけだ。

現時点でEVを普及さるための最大のネックは、公共の場での充電施設が少ないことである。フル充電した場合に走行できる距離は、日産のリーフが約200km、三菱のi-MiEVが約160kmだが、クーラーの使用や渋滞などの道路事情によってはそれ以下となる可能性もあって、走行時の電池切れに不安を抱く利用者も多い。

このため、両社は系列販売店の充電器を相互利用できるようにすることで、少なからず不安を解消し、EVの普及を促すという狙いのようだ。ただ、1回の充電にかかる電気代は「数百円程度」とされているが、読売によると、「日産は他社製EV保有者には有料での開放を検討している」のに対し、「三菱自は無料での開放も検討している」という。

問題は使用料よりも80%の充電のためには急速充電器の場合でも30分程度の時間がかかること。今後、EVの台数が増えた場合、充電設備のある販売店などに飛び込んでも「30分や1時間待ちは当たり前」という行列ができる事態も想定される。都市型のコミューター的な乗り物から抜け出すためにはまだまだ高いハードルを越える必要があるようだ。
《福田俊之》

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