【ロサンゼルスモーターショー10】ホンダ、伊東社長自らEVコンセプトを発表へ

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米国ホンダ自動車販売は27日、11月17日に開幕するロサンゼルスオートショー(ロサンゼルスモーターショー)に新型電気自動車のコンセプトモデルを出展することを発表した。

同ショーでは、ホンダの次世代プラグインハイブリッドモデルのプラットフォームも同時に発表される予定だ。このEVコンセプトとプラグインHVの両モデルは、既に日米でリース販売されている燃料電池モデル『FCXクラリティ』をベースにしている点も注目だ。

ホンダは、昨年のLAオートショーでもシティーコミューター・ハイブリッドの『P-NUT』(ピーナッツ)コンセプト」を発表しているが、こちらはあくまでもデザインスタディ的要素が強く、極めて現実性の低いものだった。しかし今回のモデルはかなり現実的。明確に市販を視野に入れたものとなることが予測されている。

両コンセプトモデルとも、画像はもとより、搭載されるパワーユニットやバッテリー、レイアウトといった詳細は明らかにされていない。すべては17日のプレスカンファレンスの場で公開されることになっているが、走行用のパワーユニットがモーターであるFCXクラリティをベースにしたということで、発電用の燃料電池スタックと水素タンク以外の大部分が流用可能。短期間で市販モデルとして完成させることが可能であることは注目だ。

コンシューマー、市場により近いモーターショーとして、近年各メーカーが力を入れているLAオートショーだが、これまでホンダのプレスカンファレンスは米国本社の主導で行われてきた。しかし、今回、初めてホンダ自動車の伊東社長が自らプレスコンファレンスで発表を行うこともアナウンスされている。これは今回のEVコンセプトとプラグインHVの発表がいかに現実的かつ重要であるかの裏付けにほかならない。

今年中に発売される日産『リーフ』、シボレー『ボルト』、来年北米でも販売開始となる三菱『i-MiEV』、さらにトヨタがテスラとの共同で開発する『RAV-4EV』等々、今年のLAオートショーはEVの出展ラッシュの様相が強い。それだけにEVモデルではやや出遅れ感のあるホンダがここで攻勢に転じる為のブレイクスルーとなる“大きな”発表となることが期待されている。

《ケニー中嶋》

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