25日に一般公開日を迎えた北京モーターショー。中国メーカー大手でフォード、スズキと合弁会社を作っている長安汽車グループは、EV、プラグインハイブリッド、ハイブリッドなど、様々なタイプのエコカーを参考出品した。
その中でも最も目立っていたのは、鮮やかなグリーンメタリックに塗られた純電気自動車のコンパクトモデル『Green-i(グリーンアイ)』だ。
最大のアピールポイントは、急速充電器を使うことにより、10分で充電を完了できるというクイックチャージ性だ。長安グループの徐留平総裁は「10分急速充電によって、電動車の課題であった航続距離の短さを補うことができる」と、コンパクトEVの技術開発の進展ぶりをアピールした。
「電動車は静かで敏捷に走り、低公害という素晴らしい乗り物。グリーンアイはステアリング、ブレーキ、スロットルなどのドライブバイワイヤ、エネルギー回収、カーコミュニケーションなど、様々な技術を投入した。今後も技術開発に力を入れる」(徐総裁)
今回の北京ショーでは、中国共産党がEV開発推進の大号令を発していることから、中国企業の現有技術の限界にとらわれないアグレッシブなコンセプトカーづくりが目立つ。グリーンアイはその最右翼の1台といえるだろう。