トヨタ『プリウス』の価格設定に大きな影響を与えた目されるホンダ『インサイト』は、3月24日に北米で販売がスタートしている。
こちらの販売価格は、ベースグレードの「LX」が2万ドルを切る1万9800ドルで、初年度は9万台の販売を目標としており、LXと装備を充実させた上級グレード「EX」の比率は4:6から5:5になる見込みだ。
新型インサイトは、発売直後にはディーラーによって供給が追い付かなかったこともあり、独自のマークアップを行ったディーラーが続出。その結果、上級グレードのEXに至っては『シビック・ハイブリッド』と同程度の価格になってしまい、結局シビック・ハイブリッドを選んだバイヤーも少なからずいるようで、新型プリウスでも同様の現象が起きることが予想され、供給が一段落するまでは実体販売台数は見えてきそうにない。
しかし、日本国内とは異なり、従来型プリウスの併売を行わない北米マーケットでは、廉価版プリウスとインサイトの価格差は1200ドル。不況が続くアメリカでは、車体サイズ他、バイヤーのディマンドも異なることから、国内ほどプリウスvsインサイトの販売合戦が盛り上がるとは思えない。