ソラコムは12月9日、ホンダが開発したモビリティロボット「UNI-ONE」を支える通信基盤に、同社のIoTプラットフォームSORACOMが採用されたと発表した。
「UNI-ONE」は、ホンダが長年培ってきたロボティクス技術を活用した着座型のモビリティロボット。利用者は座ったまま体重移動するだけで歩行でき、両手を自由に使うことが可能だ。施設内の回遊やオフィス、作業現場での業務効率化、高齢者など多様な人の移動支援を想定し、2025年9月24日から日本国内の法人向けに発売を開始した。
このロボットには電子制御ユニット(ECU)が搭載され、バッテリー充電状況、位置情報、速度、センサー情報などをSORACOMを通じて取得している。これによりサービス向上やメンテナンス、性能や運転行動の分析が可能となっている。また、機能追加や改善のためのファームウェアのリモートアップデートもSORACOMが安定した配信基盤を提供している。
今後、利用拡大や量産化が進むにあたり、限られた電源リソースの中で効率的なデータ通信設計が求められる。ソラコムは、IoT分野でのシステム設計・運用技術と複数キャリアに対応する通信技術を活かし、「UNI-ONE」の事業成長を支援する、としている。
ソラコムが提供するデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」は、IoT向けに最適化された料金プランや柔軟な回線管理コンソール、複数の通信キャリアを利用できるマルチキャリア対応などの特長が評価された。これにより屋内外を問わず安定的な通信環境を確保し、モビリティサービスの遠隔管理に適している。
また、ソラコムのAI/IoTプラットフォームSORACOMは世界213の国と地域で利用され、産業DXや地域社会の持続的支援など幅広い分野で活用されている。
今後もソラコムは通信基盤技術を通じて、Hondaが目指す新たなモビリティ価値創出と「UNI-ONE」の継続的成長を支えていく方針だ。








