ホンダやパナソニックが参画、オートモーティブ・グレード・リナックスがソフトウェア定義車両向け「SoDeV」発表

「SoDeV」アーキテクチャー
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オートモーティブ・グレード・リナックス(AGL)は12月8日、ハードウェアの制約から切り離されたソフトウェアファーストの開発を可能にする新しいオープンソースSDV(ソフトウェア定義車両)リファレンス実装「SoDeV」を発表した。

パナソニック オートモーティブシステムズ、ホンダ、およびAGLソフトウェア定義車両エキスパートグループが主導するSoDeVは、AGL統合コードベース(UCB)とリナックスファウンデーションがホストする複数のオープンソースプロジェクトを組み合わせて、ECUの統合、仮想化を用いたハードウェア抽象化、次世代車両向けのクラウド連携をサポートする。SoDeVへの追加の貢献者には、トヨタ自動車、マツダ、アイシン、ルネサス エレクトロニクスが含まれる。

AGL SoDeVリファレンスプラットフォームの主要なオープンソースコンポーネントに含まれるAGL統合コードベース(UCB)は、インフォテインメント、インストルメントクラスター、テレマティクス向け業界のデファクトスタンダードとなっているLinuxベースのオープンソースプラットフォームだ。

Linuxコンテナは、共有されたLinuxシステム上でアプリケーションを分離環境で実行するための軽量かつ効率的な手法を指す。

Unified HMIは、パナソニック オートモーティブからAGLに提供された、柔軟なマルチディスプレイ仮想化フレームワークだ。

VirtIOは、OASISにより標準化され、Linuxカーネルにも実装されているデバイス仮想化のための共通インターフェース。

Xenは、リナックスファウンデーションにホストされている、広く利用されているType 1ハイパーバイザーだ。

Yocto Projectは、開発者が組み込みシステム向けのカスタムLinuxを構築できるようにするリナックスファウンデーションのオープンソースツールキットだ。

Zephyrは、IoTおよび組み込みシステム向けに安全でモジュール化されたRTOS(リアルタイムオペレーティングシステム)を提供するリナックスファウンデーションプロジェクトとなる。

ELISA Project:AGLは、リナックスファウンデーションのELISA Projectと連携し、SoDeV内で将来のASIL機能安全アプリケーションを提供する

SoDeVは、仮想環境、クラウドベースのプロセッサ、およびAGLリファレンスハードウェアなどの自動車向けSoC向けに、2026年初頭に利用可能となる予定だ。

《森脇稔》

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