バンコクモーターショーのトヨタブースには、一見したところ普通の『カローラ』が展示されていた(『アルティス』と呼ばれる世界仕様で日本仕様とは異なる)。しかしこのカローラ、中身がちょっと変わっている。なんと、ガソリンでもCNG(圧縮天然ガス)でも入るバイフューエルモデルなのだ。
ガソリンタンクに加え、トランクには75リットルのCNGタンクを装着(まるでタクシーのようだ)。インパネのスイッチを押すことにより、CNGとガソリンを切り替えて走ることができる仕掛けになっている。
タイはCNGのインフラがある程度整備されているうえに、国の政策によりCNGの価格は低く抑えられている。CNGはタイでもっとも安く入手できる燃料なので、ランニングコストを抑えることができるのだ。
そのため、普段はCNGで走り、CNGが入手できなかったときだけガソリン(アルコールを20%混ぜたE20にも対応している)で走るというのがこのカローラの正しい使い方だろう。ただし、CNGによる走行時はガソリンに比べて出力が10%程度落ちるという。
トヨタのタイ現地法人は、『ベンチュリー』(乗用の『ハイエース』)でもCNGバージョンを計画しているようだ。