【GARMIN nuvi205W インプレ】カナリア諸島で、マドリッドで…西川淳

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カナリア諸島でGARMINを

おそらく、初GARMINのシチュエーションとしては、最も辺鄙な場所で使い始めたうちの一人じゃないだろうか。

日本で最低限の作動確認をし、ヨーロッパ用の地図SDカードを手に入れて、取る物も取り敢えず日本を旅立った。まず、向かった先はスペインカナリア諸島のテネリフェ。パリ、マドリッドと飛行機を乗り継ぎ、東京の家を出て28時間後に到着した。スーパーカー、ランボルギーニガヤルドスパイダーの試乗会に出席するためだ。

海岸沿いに立つ巨大リゾートホテル。部屋のテラスでGARMINのセッティングを確認する。果たして大丈夫か、と少し心配しながらしばらく待つも、なかなか衛星を捕まえられないようだ。じっと見ていてもらちが開かないので部屋でシャワーを浴び着替えをしているうちに、地図データが“舞い降りた”。掌に初めての、しかもアフリカに近い小さな島の、名も知らぬ村の地図がばっちり映し出されるのを見て、何だか感動する。理屈では分かっているけれど……、これぞ文明の利器?!

◆使い勝手は車載ナビに遜色なし、

試乗車には“運良く”ナビが付いていなかった(右ハンドルのイギリス仕様で、厳密には付いていたのだけれど、上手く作動しなかった)。海外試乗会ではたいてい、パートナーと組んで片方がマップ片手にナビゲーションする習わしだが、今回、ボクの組んだのはアルフレッドと呼んでくれと言ったタイ人のジャーナリスト。

お互いそこそこ英語で会話できるし、ナビといっても所詮、真っすぐ行けとか次を左とか、単純な指示しかないからそれほど不安もなかったけれど、いずれにせよボクにはGARMINがあるから心強い。早速、目的地をセットしてみる。

火山にある、有名なホテルが昼食ポイントだから目的地設定も簡単。基本的にナビなどは使い方を見ないでも使えないとダメ、と思っているから適当に操作しはじめたが、使い勝手はほとんど車載ナビと変わらなかった。もっともボクは指が太く短い。さらに不器用なタチだから、余計なスクリーンタッチミスが多くて最初はいらだってしまった。タイ人のパートナーが不思議そうに眺めている。そしてひと言、「最初はボクがナビをするから信頼してくれていいよ」。別に信用していないわけじゃないのだけれど(笑)。

◆ガヤルドスパイダーは注目の的

カナリア諸島といえば聞こえもいいが、その実、小さな村々でのマナーは陽気なスペイン王国のそれである。ガヤルドスパイダーが近寄ると村中の視線が集まり、中には前のクルマに追突するほど見蕩れる若者もいた!

白茶けた村をいくつか抜けると、火山に向かうワインディングである。アルフレッドとGARMINのナビゲーションはここまで完璧。そこからホテルまでは一本道。オープンスーパーカーのドライビングに専念する。道路沿いに植わった木々と赤く荒れた火山のコントラストが旅情を盛り上げる間もなく、あっという間にスパイダーは目的地のホテルに到着した。

◆nuvi205W片手にマドリッド散策

ガヤルドスパイダーの試乗会を無事終えて、ふたたび首都マドリッドに戻る。こんどは新型Eクラスの試乗会である。プログラムスタートまで丸一日の猶予があった。コレ幸いとマドリッドの街を散策してみることに。フツウはホテルのフロントに「街の地図ちょうだい」とねだるところだが、今回はGARMIN頼みだ。設定を徒歩モードにし、まずはプラド美術館を目的値に設定しようとする。

ん? ない? どうして?? 施設で美術館を選んで街はマドリッド……。どうやら今いるホテルの近辺(1km以内が多いから徒歩圏内ということだろうか?)しかリストアップしてくれないようだ。困った。それ以上の使い方が分からない。とりあえず、どの道を歩けばいいかフロントマンに聞いて向かいつつ、途中でセットし直してみることにした。

大通りを歩くこと5分。ふたたびプラド美術館を探してみる。こんどは、あった。リッツホテルの隣。途中で路地を斜めに横切っていけば近道のようだ。なるほどこれは心強い。

プラドの入館待ち行列の長さに一瞬、すべてを諦めそうになったが、切符を買うにしては流れが速いことに気づく。とりあえず、並ぼう。500mもあったと思うが、二十分やそこらで入り口にたどりつき、そして驚いた。その日は日曜の夕方。無料だったのだ!

◆軌跡表示機能で帰り道も安心

ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコを堪能し、来た道をGARMINで確かめつつ戻る。軌跡があるので分かりやすい。その翌日も、今度はソフィア王妃美術館でゲルニカを見るため、GARMINに活躍してもらった。

残念ながら、Eクラスのインプレッションをここでお伝えするわけにはいかない。また、車載ナビゲーションがなかなか優秀なM・ベンツにあって、GARMINの出番はなかった。

こんどは日本に戻ってから、使ってみようと思う。そういえば、ボクの新しいクルマにはなんと(そしてイマドキ)ナビが付いていないことだし……。

《西川淳》

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