【ジュネーブモーターショー09】日産の新型ミニバン…NV200 誕生

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日産は3日、ジュネーブモーターショーで『NV200』の乗用仕様を発表した。日本では5ナンバーサイズに収まる取り回しのいいボディに、クラス最大級の室内スペースを実現した3列シートのミニバンだ。

NV200は日産のBプラットホームを使用し、グローバル展開する小型商用車として開発。すでにバンの写真は公開されているが、今回のジュネーブでは、その乗用バージョンが初公開された。日本と英国の共同デザインによるボディは、スペース効率を最大限に追求したスクエアなフォルムが特徴。ボディサイズは全長4380×全幅1695×全高1840mm、ホイールベースは2820mm。5ナンバーサイズに収まるコンパクトボディである。

日産『セレナ』(全長4680×全幅1695×全高1840mm、ホイールベース2860mm)と比較すると、NV200は全幅と全高は共通、全長は300mm、ホイールベースは40mm短い。つまり、セレナとほぼ同じ室内スペースを確保しながら、全長を300mmも短縮して、取り回し性を向上させていることになる。

前から2-3-2の7名乗りのシートアレンジには工夫を凝らした。ライバルの多くは2列目と3列目シートに脱着機構を採用してスペースを拡大するが、シートの単体重量が重く、脱着には苦労するケースが多い。そこで、日産は脱着式以外の方法でスペースを拡大するアイデアを導入。6対4分割の2列目はシートバックを前倒ししてから、シート全体を前方に折り畳む方式。3列目は左右に跳ね上げる方式を採用した。

インテリアは広々とした空間。シフトレバーはフロアではなくセンターコンソールに配置して、前席周辺のゆとりを高めた。ドアは両側ともスライドドア。収納スペースも豊富に設けられる。日産は「7名が乗車できるゆとりの室内空間を実現した」と説明している。

荷室もクラストップの1840mmの全高のおかげで、ゆとり十分。リアサスペンションを小型設計とし、室内への張り出しを抑えているのも大きい。2/3列目を折りたたむと、MTB3台が車輪を外さず積載できる。フロア地上高は520mmとして、重量物の積み下ろしに配慮した。

エンジンはガソリン、ディーゼルともに1機種ずつ。ガソリンは『マイクラ』(日本名:『マーチ』)や『ノート』と共通のHR16型1.6リットル直4(108ps、21.2kgm)。ディーゼルはルノー製のK9K型1.5リットル直4(86ps、27.7kgm)。トランスミッションは5速MTのみだ。

外観はバンに対して、バンパー、ドアミラー、ドアハンドルなどをボディ同色にして、差別化。グリルはクローム仕上げとなる。スライドドアのウインドウは昇降できず、換気のみとなる。

NV200は商用バン仕様が日本では初夏に発売され、欧州や中国など世界各地に順次投入される。セレナのような雰囲気を持つ乗用バージョンの日本発売にも期待がかかる。

《森脇稔》

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