北米日産は19日、インフィニティ『G37』(日本名:日産『スカイラン』)に「G37コンバーチブル」を追加した。クーペとオープンカーが約30秒で切り替えられる電動メタルルーフを装備しているのが特徴だ。
注目の開閉機構には世界のプレミアムオープンカーの潮流、電動メタルルーフを採用。ルーフは3分割されてトランクに収納される。開閉はシフト後方のスイッチを押すだけで、約30秒で完了。ソフトトップではなくメタルルーフとしたことで、屋根を閉めたときにはクーペと同様の静粛性や耐候性を実現した。
一見、クーペをオープン化しただけに感じられるが、実はボディはAピラー以降がクーペと異なる専用設計。
日産は「リアオーバーハングを短く、トランクリッドを低く見せるために専用設計とした」と見た目の美しさにこだわる。全幅もクーペよりも28mmワイドになっているという。
エンジンは『スカイラインクーペ』と共通の3.7リットルV6。最大出力325ps、最大トルク36.9kgmを発生する。ミッションは6速MTと7速AT。7速ATにはパドルシフトが組み合わせられる。
オープン走行時の快適性には万全の配慮を施した。「アダプティブデュアルゾーン.クライメートコントロール」は、ルーフの状態や車速などに応じて、エアコンやヒーターの風量を自動調整。BOSE製の「オープンエアサウンド」はヘッドレストを含む13スピーカーシステムで、こちらもルーフ状態や速度によって、最適の音 場環境を提供してくれる。
室内はレザーが標準で、10色のボディカラーにコーディネートされた3色を用意。化粧パネルなどのトリム色もアルミとアフリカンローズウッドの2種類を設定した。
G37コンバーチブルは北米で2009年春に発売予定。現地ではBMW『335iカブリオレ』がライバルとなる。日本でも恐らく発売されると見ていいだろう。