今年のイヤーカートヨタ『IQ』に関しては個人的に高い評価をしています。いわゆるマイクロカーというコンセプトは日本のメーカーとしては新しく、それを実現するために試行錯誤の後がよく見えます。その意味ではとるべくしてとったかな、と。
日産『GT-R』はもちろんイヤーカーとしての実力は十分持っています。ですが、発表からずいぶん経っているため新鮮さがありません。要するに昨年のタイミングでエントリーできていればよかったんです。そうすれば去年大賞を獲得していたかもしれませんね。結果、今年アドバンスドテクノロジー賞ですが、よく考えるとMOST VALUEだったかも。あのパフォーマンスであのプライスは安い。
MOST FUNは、個人的にはスバル『エクシーガ』とマツダ『アテンザ』の一騎打ちになるかと思いましたが、意外(?)にあっさりと決まりましたね。
MOST VALUEはみなさんあっさりと決まったようです。
インポートカーオブザイヤーは、私の予想だと最後はアウディ『A4』に納まると思っていました。モータージャーナリストはドイツ車好きが多そうですから。でも結果はシトロエン『C5』。濃い味の勝ちなんでしょうかね。
九島辰也│モータージャーナリスト兼コラムニスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員、2008-2009日本カーオブザイヤー選考委員。外資系広告界社から転身、自動車専門誌編集長、メンズ誌『LEON』副編集長などを経験する。愛車は993型ポルシェ『911タルガ』他。趣味はサーフィンとゴルフ。東京・自由が丘出身。