「予想を超える幅広い層に買っていただいた」
----:地図ポータルサイトの「チズルとススム」との連携機能もありますね。
石黒:ええ。PCサイトで登録した地点情報をSDカード経由で読み込むことができます。今後、PCとの連動は重要なキーとして考えています。
----:ナビゲーション時の誘導スタイルは従来モデルのラリービューを踏襲しました。
石黒:新モデルでは誘導モードに「ライダーモード」「歩行者モード」を追加しました。クルマだけの使用にとどまらない利用法を視野に入れています。P5ではバイク向けのキットが好評でしたので、新モデル対応バイク用マウントキットの投入を予定しています(P50のみ)。
----:カーナビメーカーとしは初めてPNDをリリースして1年あまり経ちましたが、マーケットの印象はいかがですか。
石黒:そうですね、予想よりも幅広い層にお買い上げいただいているなという印象ですね。価格がリーズナブルということも大きいと思いますが、60代以上の方やママさんまで購入層は非常に広いというのがドリブトラックスの特徴です。新モデルでは、2機種展開でこれをさらに横に広げていこうという狙いです。
◆ワンセグを付けながら価格はリーズナブルに
----:では各機種についてお伺いします。まずワンセグ付のP7DTですが、こちらはBluetoothが省かれていますね。全部入りにしなかったのは、価格を抑えるためでしょうか。
石黒:そうですね。PNDは国内メーカーが出している高機能な6万円以上のラインと、海外系のブランドが展開しているナビに特化した3万円前後のラインとに二分しています。ワンセグを付けながら価格をリーズナブルに抑えることで、われわれとしてはその中間を狙っています。
----:従来モデルに引き続き4.3インチというサイズを採用した理由は?
石黒:4.3インチが持ち運び性、画面の大きさ、入力のしやすさから考えてベスト、という判断です。なお、従来モデルと筐体の形状は似ていますが、P7DTは一回り小型化しています。
----:ではP7DTにワンセグを入れることになった理由は。
石黒:今となってはこういうモバイルガジェットにワンセグは当たり前の機能になっています。入れないと商品性を持たせられない。EPG(電子番組表)や字幕に対応しており、録画機能もあります。SDメモリーカードへの録画も可能でして、基本的なワンセグの機能は入れ込んでいます。
----:よく見ると、P7DTはテレビっぽいデザインですね。
石黒:画面の枠をブラックアウトして液晶をより大きく見せるなど、デザインにもこだわりました。
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