インテリアはメカニカル一辺倒。質感は高いがアウディ的な大人っぽさ、ポルシェ的なシンプルさはなく、ある種、ガキっぽいといいたくなるほどに丸型メーターを多用。それがある種、戦闘機的な印象をもたらす。
走り出しても同様、ギアボックスをリアに置いた世界初のトランスアクスル4WDだからか、エンジンを掛けたとたん後ろからカラカラとノイズを発生。だが、これまたスポーツカーというより「レーシングカーに乗ってます!」的雰囲気を煽る。
しかし、乗るとことのほか冷静。速いことは速いし、豪快は豪快だが、驚くほどスムーズかつ扱いやすい。ターボエンジンは3000rpmぐらいからタコメーターの針の動きが追いつかない! ってほど加速するが、けっして首が折れそうでもないし、コーナリングも凄い横G! ということ以上にあまりに正確に曲がるんでビックリ。
熱いけど冷静、情熱的だけど機械的。科学者が作った兵器とでもいいたくなるモダンなスーパーカーだ。
■5つ星評価
パッケージング:---------
インテリア/居住性:---------
パワーソース:---------
フットワーク・---------
オススメ度:★★★★☆
小沢コージ|バラエティ自動車評論家
横浜市出身。自称、バラエティ自動車ジャーナリスト。某メーカー、二玄社『NAVI』編集部を経てフリーに。現在『ベストカー』『エンジン』『週刊プレイボーイ』『smart』誌など連載多数。愛車はポルシェほか。