2007シーズン最終戦ブラジルGP決勝(21日)、フェラーリのキミ・ライコネンが優勝し、逆転でシリーズチャンピオンを決めた。
ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(同)、キミ・ライコネンの3人がワールドチャンピオンへの可能性を残し迎えた今季ファイナルラウンドは、フェラーリのフェリペ・マッサがポールポジションを獲得。ハミルトン、ライコネン、アロンソが続いてグリッドに着いた。
スタートでマッサがハミルトンを抑えている間に、ライコネンが2位に順位を上げる。続いてアロンソとポジション争いを展開したハミルトンは、大きくコースオフしたのち、ハイドロ系とみられるトラブルを抱え順位を大きく落とす。
マッサを追いかけるライコネンは2度目のピットストップで順位を逆転、ついにトップに立ち、優勝。アロンソは3位をキープ。ハミルトンのマシンはその後回復したものの、3ストップを選択したことが影響し、7位止まり。
結局ライコネン110ポイント、ハミルトン109ポイント、アロンソ109ポイントで、フェラーリのライコネンが驚異の逆転劇でワールドチャンピオンに輝いた。ハミルトンは一歩及ばず、史上最年少&史上初のルーキー王者誕生はならなかった。
4位にはウィリアムズのニコ・ロズベルグが入り、ロバート・クビサ、ニック・ハイドフェルドのBMWザウバーが5、6位フィニッシュ。トヨタのヤルノ・トゥルーリが8位入賞を果たした。トヨタで最終戦のラルフ・シューマッハは11位完走。
ロズベルグのチームメイトにして今回F1デビューを果たした中嶋一貴は、ピットストップでクルーを跳ねるというアクシデントに見舞われたものの、10位で初出場・初完走を果たした。ホンダ勢は残念ながら両マシンともリタイア。スーパーアグリは佐藤琢磨が12位、アンソニー・デビッドソン14位でダブル完走で今シーズンを終えている。