ルーキーながら既に3勝、なんとポイントリーダーとして日本GPに挑むのがルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)だが、26日の「BRIDGESTONE F1 PRESS MEETING」で、コースについて考えていないと発言。
「富士に関しては、長いストレートがある、ということは知っているけどね。あまりコースについて深く考えてはいないんだ。弟はゲームで富士を走ったようだけど」(笑)。なんとも大物らしい発言である。
「新しいコースでの最初のグランプリに参加できることはとても光栄だ。でも、子供の頃から鈴鹿でレースすることを夢見てもいたので、ちょっと寂しい気持ちもある」
「そう、F1を走ることが、子供の頃からの夢だったんだ。だから今、僕は常に『スマイル!』でいられるんだよ。楽しくてしかたがないんだ。F1に昇格できて、しかも1年目から素晴らしいチームで走るチャンスを得られた。感謝しているよ。あとは僕がベストを尽くすのみだ」
ハミルトンとブリヂストンとの最初の出会いは、「2000年のもてぎでカートのワールドカップに優勝したときからだね」。そして「GP2でもF1でも、100%信頼できるタイヤを供給してくれている」と、イベントの主旨をしっかり理解したコメントを発するあたりにも、スマートさが感じられる。
登場した際には日本語で「コンニチワ!」、去り際には「アリガトウゴザイマス!」とやったハミルトン。F1ドライバーとしての立ち居振る舞いは100点満点。「実際のF1は、夢の中とは違って大変な世界だった」というコメントが嘘に聞こえてしまうくらい、万事に新人離れした男である。