ブリヂストン、パラゴムノキの遺伝子解析で3大学と共同研究を開始、天然ゴムの安定供給へ

ブリヂストン、パラゴムノキの遺伝子解析で3大学と共同研究を開始、天然ゴムの安定供給へ
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ブリヂストンはインドネシア大学、横浜市立大学、前橋工科大学の3校と、天然ゴムの原料となるパラゴムノキの遺伝子解析に関する共同研究を開始したことを発表した。共同研究の署名式は4月7日にインドネシア大学で行われた。

タイヤの主要原料である天然ゴムは、パラゴムノキから採取される。しかしこの木は赤道付近にしか育たず、気候変動や病害の影響を受けやすい。世界的な自動車保有台数の増加で需要拡大が見込まれる一方、森林破壊につながる農地拡大は避けなければならないという課題がある。

今回の研究では、ブリヂストンがインドネシアに持つ天然ゴム農園(PT BRIDGESTONE SUMATRA RUBBER ESTATE)で育てたパラゴムノキの樹液サンプルとゲノム情報をインドネシア大学に提供する。同大学がDNA・RNAなどの遺伝子情報を取得し、横浜市立大学と前橋工科大学が天然ゴムの生産性に関わる遺伝子の特定を担う。

この研究で確立を目指すのが「マーカー選抜技術」だ。DNAマーカーと呼ばれる遺伝子上の目印を使い、苗の段階で将来的に収量が高い優良個体(エリートツリー)を見極める手法で、遺伝子改変(GMO)は伴わない。従来の品種改良では数十年かかっていた検証期間を大幅に短縮できると期待されている。

インドネシア大学のティト・ラティフ・インドラ教授は「持続可能な天然資源の研究を通じ、インドネシアの天然ゴム農園を支えるイノベーション創出に尽力する」と述べた。横浜市立大学木原生物学研究所の嶋田幸久所長は「精度の高いゲノム解析と有望系統の選抜を後押しする」とし、前橋工科大学の中村建介学長は「バイオインフォマティクス解析でデータ駆動型の天然資源研究に貢献する」とコメントした。

ブリヂストン先端技術総合研究所長の大月正珠氏は「天然ゴム産業に関わるあらゆるステークホルダーと協働し、企業コミットメント『Bridgestone E8 Commitment』で掲げる『Ecology 持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと』にコミットしていく」と語った。

《ヤマブキデザイン》

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