【D視点】日産 スカイライン…変わるから変わらないに変わる

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 クラシカルなデザイン手法の復活

スカイラインは先代となる6年前のモデルチェンジで、それまで「ハコスカ」のイメージをどこかに匂わせてきたデザインを、大きく変えた。安全性の向上や世界市場をターゲットとするためであった。

ニッポンの熱烈なファンにとって、エンジンが直列6気筒からV6になったこともあり、なによりスタイリングから力強い押し出し感が失われたことが不評であった。しかしアメリカ市場ではそのコンテンポラリーな価値が高く評価され、成功したのだった。

新型発表前に気がかりだったのが、「日産はシフトする!」の掛け声と共に、前回のモデルチェンジ同様、デザインが大きく変わるのではないかという点であった。しかし日産は、特にプレミアムカーの顧客がクルマに対して成熟した見方をするようになった点を考慮し、ゴーンCEO登場以来の「モダンデザイン路線」を採らなかったのである。これまでの日本車では前例が無いくらい、旧型のイメージを変えないモデルチェンジだ。

旧型が比較的シンプルでモダンな造形を目指していたのに対し、オーセンティックで「こってり」とした面造形の、クラシカルな佇まいに立ち返った。この基本方針はマセラティ『クワトロポルテ』のモデルチェンジに近い考え方である。ブランニューだがポルシェ『ケイマン』もそうだ。最近は自動車120年の歴史のなかで育まれたクルマらしさに立ち返り、「艶やかな丸み」の持つ美しいボディ造りに、新たに取り組んでいる。

《荒川健》

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