【D視点】日産 スカイライン…変わるから変わらないに変わる

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 エクステリアデザインの目玉

新型スカイラインにはスカイラインとしての“お約束3点セット”が盛り込まれている。一つは、「パワー」の象徴であるロングノーズ感を強調した造形であること。

二つ目は、リアホイールカットを膨らませたブリスター風フェンダーにより、フロントエンジン・リアドライブの「走り」の視覚化を実現している。

三つ目は、一世を風靡した「ケンメリ」時代へのオマージュである、ジェット気流のスピード感を表現したキャラクターラインだ。時代が変わってもスカイラインであることの証としてはずせないアイテムである。

エクステリアデザインの特徴は、クラシカルな要素をあえて取り込むことによって、クルマ特有の普遍の造形美を、より判り易く、クルマにこだわりを持つ顧客の感性に訴えかけようとしている点だ。

ウィンドシールドをしっかりと起こした骨格重視のシルエットを実現し、豊饒な抑揚によって美しくハイライトを受けるラインをしっかり通すという、基本に忠実なデザインを施している点を高く評価したい。走りを予感させるアルミホイールのデザインも秀逸である。

《荒川健》

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