「新型を買うかって? そりゃもちろん買うよ。新型のデザインや質感は本当にいいと思う」。ホンダの主力SUV、新型『CR-V』の発表会の席上、福井威夫社長は「新型を買いますか」との問いに、当然と言わんばかりにこう答えた。
自他共に認める運転好きで、四輪のF1マシンや二輪のWGPマシンなどのレース車両を平気で転がす福井氏。日本の自動車メーカーのトップとしては珍しく、移動時にもしばしば自分でステアリングを握る。社長就任当時も「ホンダ車、他社モデルを問わず、自分でも運転するよう心がけている。ドライバーズシートでクルマの動きを腰で感じることが、そのモデルの理解の第一歩だから」と語っていた。
公道ではスーパースポーツ『NSX』やハイパワーサルーンの『レジェンド』というイメージだが、マイカーとしてチョイスしているのはSUVのCR-Vだ。
「福井はもともとSUVをドライブするのが好きなんですよ。社長業は多忙ですが、仕事の合間にはきっちりバカンスを取って、別荘などで休暇を過ごしています。そういうライフスタイルにCR-Vが合っているのでしょう」(ホンダ幹部)
保守から先進性へとデザインコンセプトを刷新、存在感を格段に増した新型CR-Vに、福井社長はご満悦の様子。社長の愛車だけに、開発陣もいっそう力が入った!?