【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る
  • 【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る
  • 【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る
  • 【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る

官が作る外部インフラに思うこと

--- 2月6日のレスポンス・SSK共催セミナーのテーマは「クルマにとっての外部インフラ」です。この中には、次世代VICSや準天頂衛星といったものも含まれます。特に今井さんの立場だと、次世代VICSなどは関わり深い分野だと思います。
次世代VICSについて、どのように考えますか。

今井 次世代VICSでいうと、その柱はフローティングカー(プローブ)の導入ということになりますが、フローティングカーはもう民間でできる分野だと考えています。フローティングカーだけで国の税金を使ってインフラ投資をする必要はないのではないか、と思いますね。

むしろ、国と民間が共同で取り組まなければならないのは、事故抑止のための路車間通信など、そういう方向にすべきではないでしょうか。

--- では逆に、今後のVICSに機能や情報料拡大を期待する分野はありますか。

今井 これは日産さんが取り組まれていますが、例えばスクールゾーン情報を盛り込むだとか、道路標識や制限速度の情報をVICSに組み込むといった高度化は有益だと考えます。

--- そういった情報量の増加は、安全にも寄与しますし、ドライバーにとっても便利です。それに情報配信にテレマティクスをうまく使えば、道路上への設備投資を抑制できます。税金を無駄遣いせず、低コストで実現できそうです。

今井 あと、もうひとつVICSに期待するのは精度の向上ですね。既存のVICSエリアの情報を我々が検証すると、渋滞情報の精度がよくない箇所があちこちにある。次世代VICSのプローブも、例えば既存VICSエリアの精度向上でどうしても必要な場所に整備する、というのならばアリだと考えています。

--- 次世代VICS以外にも、クルマを取り巻く外部通信インフラは、今後、増えていきます。モバイル通信サービスの進化、準天頂衛星やガリレオなど測位システムの高度化、DSRCの活用などがありますが、これらを自動車メーカーの視点でどう捉えているのか。2月6日のセミナーでは、さらに詳しいお話をお聞きしたいと思います。

本日はどうもありがとうございました。


“つながるクルマ”本命インフラ議論
詳細
押し込み
日時
2006年2月6日(月)
午前10時30分−午後6時
会場
東京コンファレンスセンター品川
公開ディスカッション
日産自動車 先行車両開発本部IT&ITS開発部 主管
福島正夫 氏
本田技研工業 インターナビ推進室 室長
今井武 氏
ウィルコム 執行役員 ソリューション営業本部長
瀧澤隆 氏
ITS事業企画 取締役社長
小池建四郎 氏
通信・ITSジャーナリスト
神尾寿 氏
《神尾寿》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集