通信環境が整えば、テレマティクス利用率は7割になる
--- では、例えばクルマに専用の通信カードや通信モジュールが搭載されたら、テレマティクス利用率は一気に跳ね上がるということでしょうか。
今井 接続への不満は第一にありますが、それ以外にもテレマティクス利用が一気に高くなるにはいくつかの条件があると思います。例えばテレマティクスコンテンツについても、渋滞情報の高度化は都市圏中心のニーズです。我々は渋滞情報以外にインターナビウェザーのサービスを投入するなど、様々なお客様のニーズに応える努力をしています。
--- ちなみに最もニーズの高いコンテンツは何ですか?
今井 地図のアップデートですね。これは95%以上のお客様にニーズがあります。ただ、通信環境が整ってくれば自然とお客様のコンテンツニーズも立ち上がってきますから、やはり通信接続の占める重要性は高いと言えます。
--- 接続の条件が整うことは、テレマティクスや今後のカーナビ進化においてきわめて重要である、と。クルマのエンジンをかけたら、すぐに通信接続するのが理想ですね。
今井 そうですね。(テレマティクスにとって)理想的なのは常時接続環境で、これが簡単に実現できればテレマティクス利用率は7割程度まで持っていけると思います。
“つながるクルマ”本命インフラ議論 | |
詳細 押し込み | |
日時 | 2006年2月6日(月) 午前10時30分−午後6時 |
会場 | 東京コンファレンスセンター品川 |
公開ディスカッション | |
日産自動車 先行車両開発本部IT&ITS開発部 主管 | |
福島正夫 氏 | |
本田技研工業 インターナビ推進室 室長 | |
今井武 氏 | |
ウィルコム 執行役員 ソリューション営業本部長 | |
瀧澤隆 氏 | |
ITS事業企画 取締役社長 | |
小池建四郎 氏 | |
通信・ITSジャーナリスト | |
神尾寿 氏 |