タッチパネル方式を採用したエントリー向けのインターナビ。といっても、機能面は上位機種から変わらずで、大きな違いは「タッチパネル」採用の部分のみ。プログレッシブコマンダーの操作感は捨てがたいが、お得感は随一の純正カーナビだ。(ホンダ『シビック』)
インターナビは従来からナビ機能の充実で定評があるが、それは今回も健在。最大の魅力である渋滞関連のテレマティクスサービスはもちろん、ハードディスクを採用する同機はAVN(オーディオ、ビジュアル、ナビゲーションの総称)としても高機能だ。
一方、唯一、不満に感じたのが、UI(ユーザーインターフェイス)が「タッチパネル向け」として練り込まれていないこと。シビックはモニター搭載位置がよいという事もあり、使いにくいという事はないのだが、出来映えは「平均点よりは上」といったところ。ボタンのサイズや文字の判別のしやすさなどでは、従来からタッチパネル方式を推すトヨタ=レクサスや、市販カーナビメーカーの方が上だと感じた。
ホンダは今後、プログレッシブコマンダーとタッチパネルを共存させるようだが、ならば「タッチパネルにとって最良のUI」を模索し、プログレッシブコマンダー搭載機とはUIを分けるべきだ。