エイトと比較して大きく変ったのもののひとつはハンドリング。リヤの落ち着きが高まった。それだけに、高速コーナーの限界では安定し、不安感がなくこれはいい。
ただし、逆にタイトコーナーでは、減速しながらコーナーに進入。そして、加速しながら脱出しようと、アクセルを開くとある一瞬、アンダー傾向になるクセがあるのは否めない。
もうひとつは、エンジンのピックアップ。低回転からのピックアップは俊敏になり、中速までのつながりがよくなった。これは気持ちがいい。動力性能は0-400m加速は14秒台に入る雰囲気で、わずかだが、加速性能は高まっているようす。
ターボパワーはますます、柔軟で使いやすくなり、また、しなやかな足を持たせながら、AYCなどの独得の4WDメカニズムで、素直なハンドリング性能を示す。しかも駆動をかけながらだ。スーパー・スポーツマシンはさらに進化している。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
津々見友彦|モータージャーナリスト
第1回日本GPに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスレーシングドライバーを経て、モータージャーナリストとして活躍。カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。その他にポルシェクラブドライビングスクールの校長も務める。