ホンダは11月2日から千葉県千葉市の幕張メッセで開催される「東京モーターショー--働くくるまと福祉車両--」に、福祉車両コンセプトカー『フィット・スポーツコンセプト・ウィズ・パワーテックマチック』を出品する。
ホンダは以前から、身体障害者のドライビングについての研究を続けてきており、ホンダ車にはリアルスポーツの『NSX』から軽自動車まで、両腕を失ってしまった人をはじめ、さまざまなハンディキャップを背負ったドライバーが運転できるマン−マシン・インターフェースが各種用意されている。
福祉車両コンセプトカー、フィット・スポーツコンセプト・ウィズ・パワーテックマチックは、サーキット走行を視野に入れたフィット・スポーツコンセプトに、身障者用運転装置の「パワーテックマチック」(両手だけで運転ができる運転補助装置)を装備したモデルだ。
すべての人にドライビングプレジャーを提供したいというホンダの提案である。
ベースモデルは、ホンダの福祉車両シリーズ「アルマス」のうち、助手席に回転シートを装備した「フィット1.5A」。1.5リットルエンジンに無段変速機ホンダマルチマチックS+7スピードモードを組み合わせ、MT感覚でドライビングが楽しめるモデルだ。
さらにロールゲージ、5点式シートベルト、スポーツサスなどを装着し、サーキット走行も可能となっている。