【D視点】ダイハツ『ムーヴラテ』はタマちゃんワールド

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★レトロを越えた新しい可能性

ダイハツから新型軽乗用車『ムーヴラテ』が発売された。「ラテ」とはイタリア語でミルク。日頃のせわしい生活を忘れて、おおらかな気分に浸りたい女性に乗ってもらいたい、そんな気持ちを表したネーム。

ムーヴラテの、使い込んだ石鹸のように角が取れた背高なフォルムと、前後の丸ランプの表情は思わず微笑みを誘う。インテリアの頭頂空間はどんなに座高の高い人でも受け入れてくれそう。

2年前、神奈川県の多摩川に出現したアゴヒゲアザラシが、その愛らしい姿とつぶらな瞳でたちまち人気者となった。ムーヴラテのフロントビューを見ていると、あの「タマちゃん」を思い出してしまう。タマちゃんはどこかで元気に過ごしているのだろうか。

昔のクルマは、ヘッドランプは丸形ときまっていた。樹脂を使った製造技術の進歩で好みのカタチが出来るようになり、現在のようなにいろいろ個性的なヘッドランプが出てきた。しかし、再びシンプルな丸ヘッドランプがレトロブームに乗って復活の兆しもある。『コペン』もそうだが、丸をデザインテーマにするのはダイハツは得意のようだ。

ムーヴラテの丸ランプは、昔のクルマの良さを単純に再現したレトロというより、愛嬌を表現した新しい可能性を感じさせる。ムーヴラテで最も評価したいのは、歩行者に圧迫感を与えない人に優しいデザインにある。


★レトロを越えた新しい可能性
★「優しさ」は変わらずにいてほしい
★コンパクトは世紀末の浮世絵になれるか
《松井孝晏》

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