【D視点】ダイハツ『ムーヴラテ』はタマちゃんワールド

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★「優しさ」は変わらずにいてほしい

グルメ、グルメと世界の珍味を漁り、あるいは秘湯巡りと日本の“豊かさ”は満開だ。いろいろ体験することは教養を高めるのに良いとは知りながらも、そのはしゃぎように、いい加減にしてくれと叫びたくなる。

今夏はオリンピックでわいた。日本の若者が世界のトップに立つのを目にして、努力の素晴らしさを多くの人が実感したであろう。他人に何かしてもらおうという受身の生活態度、癒しや快楽のブームもそろそろ終焉に向かっているようだ。

ブームはその時代の大衆のやむにやまれぬ心情が反映している。そしてブームが変化するスピードは速い。そのいっぽうで、変わらずに人々の間にしっかり根をおろすものがある。ムーヴラテの人に対する優しさが、変わらない物として残っていくことを期待する。

欧米では、乗員を安全に包み込んで高速で移動するカプセルとして、クルマに強くて速そうなデザインを求める。自分の身は自分で守るという個人主義の発想だ。ドイツ車がその代表であり、フランスのルノー『カングー』(もとは商用バン)のようなクルマは例外であろう。

人とクルマが混在する街中において、ムーヴラテのような人に優しいデザインによって、ドライバーも優しい気持ちになって運転するのだとしたら、このデザインは安全の精神にも則っている。欲を言うと、歩行者に優しい、安全についての日本独自の技術的提案も欲しいところだ。

自然界は膨大な無駄を作りながら、正しい道を探っている。ダイハツは軽自動車を主力としたメーカーで、軽乗用車で7車種、バリエーションを含むと11車種を作っている。これら多くの経験は、日本独自の革新的なクルマを生む可能性を秘めているのだ。

★レトロを越えた新しい可能性
★「優しさ」は変わらずにいてほしい
★コンパクトは世紀末の浮世絵になれるか

《松井孝晏》

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