日本でいちばん売れるクルマ『カローラ』の販売台数は、だいたい年間20万台。いっぽうアメリカでは、『カムリ』の年間販売台数はなんと40万台(!)。台数で単純に倍、車両価格を考えたらそれ以上の差がある。それだけアメリカ市場というのはバカでかいのだ。
そのアメリカで今注目なのが、日産の北米高級ブランド「インフィニティ」だ。それまでのイメージから一転、高級SUV『FX45』などの人気を受けて、元気いっぱい。逆にホンダの北米高級ブランド「アキュラ」は、割を喰った感じで今ひとつ元気がない。
そこで今回のニューヨークモーターショーでは、ホンダが『レジェンド』のアメリカ版、アキュラ『RL』(コンセプト)を発表し、本気を見せた。すると日産が『セドリック/グロリア』のアメリカ版、インフィニティ『M45』(コンセプト)をぶつける。まさにガチンコ勝負である。
利益率も販売台数も桁違いな、世界で一番“おいしい”マーケットで、パイの喰いあいが始まった。その初戦がここニューヨークモーターショーで繰り広げられることになりそうだ。
ニューヨークモータショー
■正式名称:New York International Auto Show
■会場:ニューヨーク州マンハッタン
ヤコブ・K・ジャビッツコンベンションセンターにて
■一般公開:4月9日−18日