●日本GPに向け高まるテンション
まさに10年に一度のプレミアムシーズン到来……いや、F1に限っては20年ぶりといってもいい大接戦となっている。
第12戦ドイツGP終了時点でのドライバーズチャンピオンシップ争いは、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)/71ポイント、フアン・モントーヤ(ウィリアムズ)/65ポイント、キミ・ライコネン(マクラーレン)/62ポイント、ラルフ・シューマッハ(ウィリアムズ)/53ポイント、ルーベンス・バリケロ(フェラーリ)/49ポイントとなっている。
2003年シーズンのチャンピオン争いは上記5人にほぼ絞られたと考えていい。残るグランプリのテンションは極度に張りつめたまま、最終戦日本GPへと突入するだろう。
昨シーズンのフェラーリ独走から一転、今シーズンのチャンピオンシップが激戦になった要因を考えてみると、まず挙げられるのがレギュレーションの大幅な変更がある。それがテクニカル(車両)にせよスポーティング(競技)にせよ、レギュレーション条文が変更になった時にはさまざまな混乱が生じるものだ。
2/4●「勝つ」レースから「生き残る」レースに
3/4●タイヤ開発において重要なのは“器”
4/4●プレミアムシーズン、最後に笑うのは?