【春闘2003】ベア要求は日産のみ---大手各社で要求提出

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自動車メーカーなど自動車総連傘下の大手労組は12日、2003年春闘の要求を会社側に提出した。集中回答日の3月12日に向け1カ月間の交渉が展開されるが、一部を除きベースアップ要求は見送られ一時金中心という交渉となる。

今春闘では自動車総連が初めて統一要求を断念するなど、組合側は厳しい交渉を迫られている。昨春闘でベアがゼロ回答となったトヨタ自動車労組は、早々にベア要求を断念、各社の労組がこれに追随した。ベア要求したのは、急速な業績回復を背景に格差是正を図るため、1000円(定昇込みで7000円)を要求した日産自動車労組のみとなった。

トヨタ労組は、定昇相当額として昨年妥結と同じ6500円を要求。また生産性の向上に対する成果配分として暫定的に1人平均年6万円を要求した。経営側がこうした変則的な要求にどう対処するか注目される。ホンダは定昇相当分については労使協議の対象外としており、要求は一時金のみ。

大手の一時金要求は、今期最高の業績となるトヨタが5カ月分プラス55万円(約236万円)、ホンダが6.5カ月分、日産が5.8カ月分と、いずれもこれまでで最高の要求となっている。

《レスポンス編集部》

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