【新聞ウォッチ】各社の1月実績、日産は「春遠く」

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【新聞ウォッチ】各社の1月実績、日産は「春遠く」
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年2月26日付

●1月の車販売、ホンダのみ好調(読売・8面)

●コラム「いまこの人に」ホンダ「フィット」開発責任者・松本宜之さん(東京・8面)

●1日から道路公団、高速道路ガソリン1円引き下げ(東京・9面)

●F1舞台に「若年層」争奪、ホンダ「スポーツカー」復活を、トヨタ“おじさん車”返上狙う(産経・8面)

●横浜、岸壁から軽乗用車が海に転落、男性死亡、女性軽いケガ(産経・31面)

●米GM、業績見通し上方修正、今期の新車販売予想上回る(日経・9面)

●カルソニックカンセイ、九州工場を7月に分社(日経・11面)

●三井物産「ベスパ」販社設立、イタリア製スクーターを販売(日経・13面)

●日産自動車、総額600億円のワラント債発行(日経・17面)

●運転代行サービス、地方で普及、固定客7割(日経・31面)

●看板製造のギャラックス、車の接近、音と光りで警告(日経・33面)

ひとくちコメント

自動車大手5社が1月の自動車生産、国内販売と輸出実績を発表した。きょうの各紙がメーカー別の実績を一覧表にまとめて掲載している。その表をみると、前年同月に比べ台数がマイナスの場合は▲の記号がつくが、生産・販売・輸出の3部門で無印つまり増加しているのはホンダ1社。半面、3部門とも▲のついたのが日産のみ。

そこで各紙の見出しをチェックすると、毎日が「日産除く4社前年同月比増」とズバリ表現すれば、産経も「国内外の生産、日産除き好調」と日産に対しては手厳しい。逆に好調なホンダを持ち上げているのが読売「ホンダのみ好調」と東京「ホンダ、3部門増」である。また、朝日は「4社、国内生産増」と曖昧な表現にとどめているが、日経は「トヨタ、ホンダ、三菱、円安で米向け輸出好調」と具体的である。

もっとも、日経は「日産は米国生産拡大」と日産には好意的なサブ見出しを掲載している。きょうはその日産が「V字型回復」を裏付ける待望の新型『マーチ』を発表する。「日産除く」という手厳しい表現も今回でやっと打ち止めとなるのか。来月以降の実績が楽しみである。

《福田俊之》

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