【新聞ウォッチ】国土交通省の安全性能試験で“烙印”を押された2車種

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年4月18日付

●国土交通省、自動車衝突安全性能試験公表、「7車種が“準最高点”」(毎日・29面)

●ホンダと三菱がリコール届け出(毎日・29面)

●日石三菱スタンドの統一名「エネオス」(読売・11面)

●ホンダ、北米生産1000万台を突破、日本メーカーでは初めて(東京・8面)

●頑張るホット企業「事故研究に取り組む」東京無線グループの中核タクシー・国産自動車交通(産経・6面)

●「ひやっとする運転、“安全”に体験」ホンダが4輪車用ドライビングシュミレーション開発(産経・9面)

●eビジネスインサイド・IT技術で進化するカーナビ「安全運転の向上も」(産経・23面)

●自動車工業会、リコールに統一指針まとめ国土交通省に提出(産経・28面)

●自動車各社のGW、大半が9連休を設定(日経・15面)

●環境重視タイヤ快走、燃費向上寿命長く(日経・31面)

●フォード・ジャパン、「モンディオ」をモデルチェンジ(日経・31面)

ひとくちコメント

国土交通省が、昨年度の自動車安全性能試験(自動車アセスメント)の結果を公表。きょうの各紙が報じているが、試験の結果は同省のホームページなどでも閲覧できるため、一覧表を掲載した毎日新聞を除くと取り扱いは総じて地味。

対象となった車種は比較的販売台数の多い24車種の乗用車で、今回から運転席側だけを衝突させる「オフセット前面衝突試験」も導入するなど衝突試験の種類を増やしたほか、これまでの「A」段階の表記を星印「★」に変更している。

試験の結果、総合評価で、最高の★6個はなく、ホンダの『オデッセイ』やトヨタの『エスティマ』など7車種が★5個を獲得。半面、ダイハツの『ムーヴ』と富士重工の『プレオ』がわずか★2個だったという。例えば★2個の場合は衝突の際、重傷を負うリスクが58%から70%と高い。

もっとも、安全性能試験の対象車種は型式認定の基準にパスし市販されているものだから “欠陥車”ではないが、ユーザーの立場からすれば安全性に欠く車をなぜ監督官庁が認めたのかと言いたい。横並び意識の強い日本のユーザーはお墨付きか烙印を押されるかは、マイカー選びにも微妙に影響してくるだけに、信憑性の面でもホテルやレストランのランク付けのように興味本位で評価するような行政のあり方に大いに疑問が残る。

《福田俊之》

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