今回のWRC第8戦ニュージーランドラリー、実はアジア・パシフィックラリーの第3戦も兼ねており、そのため日本人ドライバーが7人も参加しているのだ。その中でも期待と注目を集めている選手は2人。第7戦アクロポリスラリーで4位入賞を果たした、スバルの新井敏弘。そしてアジア・パシフィックラリー選手権・グループNで活躍している、三菱の田口勝彦だ。
「高速のニュージーランドは好きなコース」と語る、新井。「安定したコースなので、アクロポリスのように脱落する選手は少ないでしょう。だから実力で上位を目指します」と、淡々としたコメントの中にも自身の自信を見せた。
一方の田口はグループAに混じって走るプレッシャーからなのか、テストランの最中にマシンをクラッシュさせてしまう。ニュージーランド特有のカマボコ型道路の洗礼を早くも受けてしまった格好だ。マシンはレース本番までに修復できると聞いて、一安心のホッとした表情の田口は「いやぁ、いい勉強になりました。確実に走れということですね」と語った。
この2人を含めた、日本人選手7人の活躍を期待したい。第1レグはすでにゴールしており、1位:F. デルクール(プジョー『206』)、2位:P. ソルベルグ(フォード『フォーカス』)、3位:M.グロンホルム (フォード『フォーカス』)。