国土交通省は、三菱ふそうトラック・バスに対して、一部車種の審査拒否など厳しい内容の型式審査を行うことを決め、同社に通知した。
日本経団連の奥田碩会長は、宇佐美隆・三菱ふそう元前会長ら7人が逮捕されるなど一向に改まらない三菱自動車の企業体質について、「経団連は安全性確保を訴え続けてきたが、こうした事件が起き誠に遺憾」と述べたという。
三菱ふそうトラック・バスの宇佐美隆前会長ら7人が逮捕されるという激震もおさまらない中で、今度は、4月20日に就任したばかりの堀道夫会長が任意で神奈川県警から事情聴取を受けていたという。
国土交通省は、7日付で三菱自動車と三菱ふそうトラック・バスの2社を1年半の指名停止とし、車両調達対象から外す行政処分を行った。国土交通省本省のほか、地方の整備局や運輸局、海上保安庁、気象庁など関連の全機関で同様の措置をとる。
石原伸晃国土交通大臣は、7日の閣議後の記者会見で、三菱ふそうトラック・バスへの行政処分を検討している考えを表明した。指名停止処分になる可能性が高い。
三菱自動車製大型車のタイヤが脱落、歩行中の母子3人が死傷した事故で、三菱ふそうトラック・バスの宇佐美隆前会長ら7人が逮捕された。だが、逮捕された元品質グループ長を除き6人は容疑を否認しているという。
三菱自動車の岡崎洋一郎会長、三菱ふそうトラック・バスの堀道夫会長は6日夕、そろって国土交通省を訪れ、石原国土交通大臣にリコール隠しについて陳謝した。
トラック業界がまとめた4月の普通トラックの販売台数は、前年同月比2.5%増の4674台となった。首都圏のディーゼル排ガス規制で、トラック需要は好調に推移して2ケタの伸び率で推移してきたものの、伸び率が大幅に低下、ここにきてトーンダウンした。
神奈川県警と横浜地検は6日、横浜市で大型トラックから脱落したタイヤが直撃した親子3人が死傷した事故で、三菱ふそうトラック・バスの前会長の宇佐美隆容疑者(63)や元幹部ら5人を道路運送車両法違反(虚偽報告)容疑で、同社元部長ら2人について業務上過失致死傷容疑で逮捕した。
前半は晴天に恵まれたものの、後半は各地で突風が吹き荒れた今年のゴールデンウイーク(GW)。テロへの警戒で空港やターミナル駅などでは制服警官の姿が目立ちピリピリとした異様な雰囲気も漂っていた。羽田空港では男がクルマでフェンスを突破して、滑走路に乱入する事件が起こったが、それ以外は大きな混乱も無かった。
各紙は再び「トラック車輪脱落事故」関連の報道に奔走している。朝日は24、25の両日、2日連続で朝刊1面トップ。24日が「三菱自動車元幹部ら立件へ」、翌25日が「三菱ふそう、前会長聴取、証拠隠滅容疑も浮上」と報じた。
三菱自動車工業の広報部は23日午後、独ダイムラークライスラーが経営再建支援の打ち切りを決めた問題で、三菱への出資分が直ちに引き上げられることはないとの見通しを示した。
三菱ふそうトラック・バスは22日、国土交通省に対してハブのリコールの修正を届け出た。
車輪脱落事故で大揺れの三菱ふそうトラック・バスのビルフリート・ポート社長と就任したばかり堀道夫会長が21日午後2時から東京・丸の内のパレスホテルで記者会見した。
三菱ふそうトラック・バスの堀道夫会長は21日、都内のホテルでビルフリート・ポート社長とともに会見し、2004年3月期の業績について「昨年11月時点での見通しを何とかクリアできる見込み」と述べた。