三菱ふそうトラック・バスは、3月27日開催の定時株主総会で鈴木孝男副会長が会長に昇任する人事を決めた。江頭啓輔会長は同日付けで退任した。
鈴木氏は、1967年に通商産業省(現・経済産業省)に入省後、機械情報産業局自動車課長、環境立地局長を経て、1998年に日本自動車工業会の副会長兼専務理事、2004年には中小企業基盤整備機構の理事長を勤めた。2008年7月に次期会長含みで同社の取締役副会長に就任して、主に渉外関連業務を担当してきた。65歳。
今回の会長交代は、定例の人事異動に伴うもので、江頭氏は退任後、同社の相談役に就任する。
江頭氏は、三菱ふそうのリコール事件を受けて当時のダイムラークライスラー日本の会長から三菱ふそうの会長に就任、企業倫理を担当してきた。三菱ふそうでは、6月30日付けでハラルド・ブルストラー社長が退任、アルバート・キルヒマン氏が後任の社長となる。
リコール事件に関する主な裁判も終結し今回、リコール事件の処理を行ってきたトップ2人が退任することになる。