G-BOOK ALPHAの『Gルート探索』は、DCMの高速性と定額通信料金を最大限生かした仕組みでナビの拡張を効果的にかつ高効率に、そして安全というベクトルを外さずに設計されている。
トヨタの渋滞予測システムを核となるのが「3レンジ複合予測方式」と呼ばれるアルゴリズムだ。3レンジ複合予測方式では、短期予測の「ショートレンジ」、中期予測の「ミドルレンジ」、長期予測の「ロングレンジ」の3つのセグメントにわけて予測処理を行う。
“ミスターG”こと友山茂樹e-TOYOTA部部長は2年前の企画段階ではまだヘルプネットを標準採用にするかオプションにするかを決めかねていた。そんなときにある事件が起きた。
コストを気にせず、刻々と変化する渋滞予測情報を受信しながら利用できるのは、ドライバーにとって嬉しいポイント。新型DCMはカーナビ機能の向上でも役立っている。
ヘルプネットは交通事故発生などの緊急時、オペレーションセンターに位置情報付きで通報するシステム。オペレーターとの会話で、必要に応じて最寄りの消防や警察に通報される。北米でGMが展開する『オンスター』の日本版ともいえる機能だ。
G-BOOK ALPHAの新型DCMはクルマの遠隔監視システムも持っている。車両盗難時には、DCMが送り続ける位置情報を追跡することで、愛車が発見できるという仕組みだ。
トヨタでは今回の通信モジュール(DCM)を安全装備として成立させるために、事故時の衝撃にも耐えられるように衝突試験も実施。堅牢な通信モジュールにしたという。
新たなテレマティクスサービスの中で、重要な位置を占めるのが、車載通信モジュール「DCM(Data Communication Module)」である。
4月14日、トヨタ自動車がテレマティクスサービス『G-BOOK』のサービスを一新し、『G-BOOK ALPHA』とすると発表した。同サービスは今年4月に発売する『アルファード』のマイナーチェンジが装備する新型カーナビから利用が可能になる予定。
4月1−7日のETCの普及・利用状況の速報が、国土交通省道路局より発表された。それによると、全国で1日平均の利用率は36.1%と前週よりも2.6%も増加した。全通行総数約740万9900台に対してETC利用台数は約267万3100台だった。