9日のオープニングセレモニーに先立ち、ITSジャパンの会長を務める、豊田章一郎トヨタ自動車名誉会長が出展ブースを訪問した。
現在実験中の北京の渋滞情報サービスは、日本発の技術を応用している。北京市内を走る約1万1000台のタクシーから送信されてくる「位置・速度・区間旅行時間」などをセンターで集めてプローブ渋滞情報を作成、これをFM多重放送やテレマティクスを通じて配信するというものだ。
ITS Japanブースの一角に、お茶のサービスコーナーが設けられている。日本、中国、イギリス、タイなどなど、世界のITS団体から贈られたもので、銘茶・珍茶(?)が多数。打ち合わせやブースに訪れた来場者に振る舞っている。
北京では、約1万1000台のプローブタクシーによる渋滞情報をFM電波で配信する社会実験が2006年12月より始まっている。これは日本のVICS技術を応用したもので、ITS Japanが技術面でのサポートをおこなっている。
北京展覧館で9日より開幕した第14回ITS世界会議の注目テーマの一つは、激しい北京市の渋滞をどうやって緩和するかである。北京市のアクションのひとつに、北京航空航天大学との共同出資による、CenNavi(北京世紀高通科技有限公司 Cennavi Technologies Co., Ltd)の設立がある。
北京で開催中のITS世界会議、展覧館内のITS Japanのブースでも10日、日本の出展社を代表してテープカットセレモニーが実施され、衆議院議員の綿貫民輔氏らが出席して祝辞を述べた。
トヨタ自動車・中国投資公司(TMCI)が09年より展開予定のテレティクスサービスは、日本で展開しているレクサス『G-Link』と同じくDCMと呼ばれる通信モジュールを搭載するのが特徴である。その他機能としては音声読み上げ機能、オペレーター遠隔設定機能などがある。
トヨタ自動車・中国投資公司(TMCI)の磯貝匡志総経理は、テレマティクスサービスを中国で行なう目的のひとつに、ディーラーと顧客、メーカーとのよりよい関係づくりがあることを強調した。
トヨタ自動車・中国投資公司(TMCI)は10日、第14回ITS世界会議北京大会で、2009年初頭から中国国内で販売されるトヨタ車に対して、テレマティクスサービスを展開すると発表した。
10月10日、中国の北京市で開催中の第14回ITS世界会議において、各国政府の大臣・高官級によるセッションが実施された。このイベントでは、それぞれの登壇者が自らの国の立場で交通問題について述べて、ITSの重要性や必要性について話した。