日産『クエスト』では、商品イメージを明確にすべく、実在する一人のターゲットカスタマーを設定して開発が進められたという。以前、日産ではよく似たユーザー設定手法として、実在しないグループをSUVの『エクステラ』に用いたこともあるが、特定の人物を使ったのは初めてだという。
古くからの名コンビであるアストンマーチン(イギリス)とザガート(イタリア)は、LAオートショーに軽量ロードスターコンセプトの『DBアメリカン・ロードスター1』=DBAR1を出展した。その名の通りアメリカ市場を意識したモデルであり、市販も予定されている。
デトロイトショーで発表された新型SUVのレクサス『RX330』=日本名トヨタ『ハリアー』はトヨタのカナダ工場で生産される。レクサスが日本以外の工場で生産されるのはこれが初めてだ。カナダ工場従業員は2年前から日本の九州工場で研修して、今回のレクサス車生産開始に備えたという。
ガーデニング、マウンテンバイク、観劇……、さまざまな生活シーンに対応するためには、それぞれに合ったクルマ複数台を所有するか、何かを妥協するかのどちらかだった。フォード『フリースタイルFX』は1台で「すべてのことをあらゆる人に」「中途半端な言い訳はしない」をテーマに開発されたコンセプトカーだ。
フォードがアメリカン・トラックの定義を変えるか? 2004年型として市場に登場する新型『F-150』の第一印象は、タフなトラックのマーケットリーダーとしての伝統を素直に感じさせる。しかしドアを開けると、従来のトラックからは連想できない洗練された空間が広がる。
コカコーラのびんやナイキのスウィッシュマークはアメリカン・ポップカルチャーの“アイコン”である。そしてフォード『マスタング』が持つシルエットもそれに属するものだ……。とはフォードの自負である。
60年代はアメリカンセダンの黄金時代だった。厚い鉄板、輝くクローム、そして若者の「不良グループ」がクールと定義された。そんな時代もミニバン、ポップアイドル、プラスチックに追いやられてしまった。しかしフォードの『427』コンセプトは古典的正統派アメリカン・セダンのルネサンスを予告する。
今回の『KAZ』はジュネーブショーの前に行われた昨年のソウルショーに先立って、ボディーカラーの変更など、マイナーチェンジが施されている。プロジェクトリーダーの慶應義塾大学の清水浩教授によると「2年経って、塗装が傷みだしたので…」と語る。
『KAZ』のデザインと製作はイタリアのカロッツェリア「IDEA」によるもの。プロジェクトリーダーの慶應義塾大学の清水浩教授によると、「ヨーロッパ中をまわったが、能力があってリーズナブルだったIDEAを選んだ」という。