超ホットハッチが123万円で買えた!? “元祖ブルドッグ”ホンダ シティターボII【懐かしのカーカタログ】

ホンダ・シティターボII 当時のカタログ
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通称“ブルドッグ”。1981年10月にホンダから登場した個性派コンパクトカー『シティ』の高性能版として1983年9月に登場したのがこの「ターボII」。わずか1年前の9月に登場した「ターボ」のさらに上をいく超ホットハッチだった。

【画像】ホンダ・シティターボII 当時のカタログ

“機構最小・性能最大”を実現させたエンジンは、スペックでみるとターボの100ps/15.0kg-mに対しターボIIでは110ps/16.3kg-mへと性能を向上。その手段として、当時の無鉛ガソリン車で世界最高の高過給圧の小型・高回転ターボチャージャーと空冷式インタークーラーを採用。

ホンダ・シティターボII 当時のカタログホンダ・シティターボII 当時のカタログ

さらにホンダオリジナルの電子燃料噴射装置PGM-FIを装備。エンジンについても吸・排気系のすべてを新設計としたのを始め、エンジン本体にはチタニウム添加アルミ合金シリンダーヘッド、マグネシウムヘッドカバーなどを採用した。

サスペンションではトレッドをフロント:+30mm、リア:+20mmそれぞれ拡大したワイドトレッドに。プログレッシブコイルスプリング、ハードスタビライザーも採用。ブレーキではフロントに13インチベンチレーテッドディスクブレーキ、6インチサーボを採用、装着タイヤは185/60 R13 80Hとした。

ホンダ・シティターボII 当時のカタログホンダ・シティターボII 当時のカタログ

そしてワイドトレッドと空力のために仕立てられた外装では、何といっても前後のダイナミックフェンダー(カタログではこう呼ばれていた)、エンジンフード上のビッグパワーバルジなどが特徴。トールボーイスタイルながら、揚力係数ゼロとするなど優れた空力特性をモノにしていた。

インテリアでは第三腰椎から仙骨にかけての腰の部分を均一に支持するバケットシートを採用。ボディソニックも設定。リヤシートは取り外し可能としていた。専用グラフィックメーターにはターボの過給圧を16本の液晶セグメントでリアルタイムで表示するグラフィックターボメーターが採用されていた。

ホンダ・シティターボII 当時のカタログホンダ・シティターボII 当時のカタログ

手元のカタログに挟んであった当時(1985年6月24日現在)の4輪車価格表を見ると、東京地区の車両本体価格が123万8000円、エアコン13万9000円などとなっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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