ヤマハ発動機の営業利益が56%に急減 第3四半期決算

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ヤマハ発動機は、2025年12月期第3四半期(1~9月累計)の連結業績を11月5日に発表した。設楽元文代表取締役社長は「2025年第3四半期の業績は、上期からのトレンドを維持し、売上収益は前年並み、営業利益は減益となった」とコメント。


◆モーターサイクル事業が増収増益

売上収益は1兆9103億円(前年同期比3.4%マイナス、前年比97%)となった。営業利益は1124億円(同44.1%マイナス)にとどまり、親会社の所有者に帰属する四半期利益は434億円(同68.1%マイナス)となった。

設楽社長は「売上収益は、コア事業のモーターサイクル事業とマリン事業の船外機の販売が堅調に推移し、特にモーターサイクル事業では第3四半期単独で増収増益を達成した。いっぽう営業利益は、リスクとして織り込んでいたOLV(アウトドアランドビークル)事業における固定資産減損の計上や、米国での関税影響が徐々に顕在化してきたことにより、減益となった」と説明している。

通期の連結業績予想は、2025年8月発表の数値(売上収益2兆5700億円、営業利益1200億円、当期利益450億円)を据え置いた。

設楽社長は「依然として厳しい事業環境が続くものの、徹底したコスト管理と、中長期的な成長に向けた活動の選択と集中を推進する」と述べている。


《高木啓》

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