外観・内装ともシトロエンらしい個性的なデザインを持つ。センターに位置するシースルーのメーターパネルなどが際立って特徴的だ。運転席に座っただけで、何となく心がなごんでくるようなクルマだ。
先代よりも背高ボディになるも、運転席の乗り降りはしやすい。フロントシートは身体に密着するような心地よい包み込み感があり、なかなかにいい。
いかにもハコのエクステリアから一転、ローフォルムのスポーツ感を感じさせるフォルムはカッコいい。インテリアも低いダッシュボードに横長のメーターパネルなど、モダーンでアクティブな雰囲気だ。
全長を5ナンバー車枠いっぱいにまで伸ばして広い室内を作ったのが『セレナ』のポイントだ。
全高を抑えた低重心パッケージによるフットワークのよさが『ステップワゴン』の身上。ミニバンらしからぬ感覚の走りのフィールが味わえる。
塊感のあるデザインは力強さを感じることができ、好感度は高い。同時にインテリアに費やされた労力も大きく、質感は従来車に比べると大幅に向上している。大幅にレベルアップした内外装で満足感も高いと思う。
目をつぶって走ったら、初代『ロードスター』と区別することはできないかもしれない。それほどロードスターは、新型になってもロードスター然としてありつづけている。
コンパクトにまとめたスポーツセダンで、重心位置も前後だけでなく左右にも注意を払って、乗員をセンターに集めるようにしている。
『IS』の走りはじつにスポーティである。とくに18インチタイヤを履くIS350バージョンSともなれば、走りの質感は驚くほど高いのだ。BMW『330i』M仕様に匹敵するコーナリングマシンに変貌するのである。
上質な乗り心地と強く頼もしい足腰が『GS』の特徴である。『LS』が誕生する来年まではレクサスブランドの最上級レンジを受け持つだけに、乗り心地は折り紙付きである。