「“食洗機”や“無洗米”のように主婦の役に立つクルマにしたかった」というコンセプトにはちょっと引っかかるところもあるし、せっかく2代のモデルが築いてきた「ステップワゴンらしさ」が見た目上からすっかり消滅をしてしまったのもちょっと残念。
『IS』350に搭載されるV6・3.5リッターエンジンの動力性能は相当なもの。300psを超えるパワーは世界の同クラスのエンジンを見渡しても最高水準にあるものだ。
精悍なエクステリアデザインは、スッキリと気持ちのいいラインでなかなかの好印象。とくにリヤセクションの切れ上がったフォルムがいい。インテリアも、ダッシュパネルなど端正な雰囲気のデザインで質感も高い。
スッキリしたなかに美しいラインが見えるボディフォルムはなかなかのモノ。虚飾のないラグジュアリーな雰囲気な感じさせてくれるインテリアも好感だが、唯一メーターパネルの光沢のあるデザインは不満点だ。
『GS』430に乗り始めてすぐにわずかにステアリングを切ると、一瞬手ごたえの軽さが感じられた。
エクステリアデザインはキープコンセプトのため、冒険を避けて、やや大人しさを受けるも、先代よりは変わった感が感じられる。インテリアでは、メーターパネルのクロノグラフのような精緻でメカニカルな演出も楽しいし、全体の質感も上がった。
乗降時に窮屈さを感じるくらいにタイトな感覚のコクピットに乗り込むと、さあ走りを楽しもうという気持ちにさせられる。そんないかにもスポーツカーらしい仕上がりを感じさせるのが『ロードスター』だ。
『407』をひと目見た瞬間に大口を開けたようなフロントマスクに驚かされたが、それ以上に驚いたのはボディの大きさ。全幅が1800mmを超えるサイズだとはっきりいって日本では使いにくい。残念ながら、これだけでいきなり大きな減点を与えるしかない。
美しい! 多少フロントオーバーハングが長いのが気になるものの、優美なエクステリアはプジョー車ならでは。インテリアも、知的な雰囲気とセンスよく整理されたデザインで心地よさをもたらしてくれる。
エクステリアデザインは、フランス車らしい柔らかみのあるラインと直線ラインを巧みに合せた小粋さがいい。とくにフロントグリルは、シトロエンのアイデンティティを巧みに組み込んだ。