『GS』の持ち味は何といっても滑らかさだ。ゼロスタート発進でもこれまでの日本車とは一線を画する、飛び出し感のない腰を沈めるような走り出しは、日本発のプレミアムカーとしてふさわしい。
ある日本メーカーのデザイナーに、2005年度で刺激を受けたモデルは、と聞いたところ、シトロエン『C4』という答えが返ってきた。C4のデザインは業界内に大きな反響を与えている。
ひさびさに『407』にのって、プジョーへの考え方を変えなければならないと思った。フランス車特有のフワフワとした猫足は走りに弱い、なんて固定観念があったのだが、407はじつにしたたかに走ることを知ったのだ。
2.2リッター直4と3リッターV6があるが、プジョーらしい味を持っているのは2.2リッターのほう。
ちょっと無骨なイメージだった『ステップワゴン』は、大幅にイメージを変えたといえる。走りを犠牲にした室内の広さだけが自慢のこいつが、走りにも磨きをかけたのである。
スタイリングに走りのイメージをウエストラインに表現しているように、ハンドリングを重視した、ホンダらしいミニバンだ。華やかなドライビングエリアなど、これまでの質実剛健的な『ステップワゴン』とは違った雰囲気を出している。
最初はまったくピンときませんでした。確かにインパネの合わせの精度、ドアの立て付け精度などはスゴい。
ハンドリングはスゴい。なぜってスピードの変化がステアリングを通して伝わってくるのだ。こんなトヨタ車、いままでになかった。
シートに腰掛け、自分のドライビングポジションに合うようにシートを調整していると、なかなかうまく決まった位置に収まらない。
ディーラーでの『GS』はオーラを発しているようだが、残念ながらクルマ本体から伝わる高級車感がイマイチだ。