フィアットと共同開発した小型ライトSUV。フィアット版の『セディチ』は全量4WDでオフロード・キャラクターを強調するが、『SX4』はFFがメイン。いちばんキャラが近いのは、トヨタ『イスト』あたりかもしれない。
アルファロメオがつくった軽、みたいなカッコよさ。価格も1.3リッター級だが、並みの1.3リッター級より驚きにあふれたパフォーマンス。見ても乗っても、軽とは思えない新世代軽自動車。
自分ではスピードを出しているつもりはないのに、メーターを見ると実際はスゴい速度に。誰しも、初めてレクサス『LS460』に乗ったときに、そう感じるに違いない。それだけレクサスLSは快適に速く走ることができてしまうのだ。
初めて乗った瞬間に、欧州でディーゼルが大人気な理由がすぐに理解できた。それだけ力強く、静粛性も高いのだ。おまけに燃費もよく、軽油なので燃料代も節約できるとあれば、欧州で約7割の人が『Eクラス』の中でディーゼルを選んでいてもまったく不思議ではない。
4リッターV8のパワーと、3リッター直6の燃費とを両立するといわれる、新開発の3リッター直6ターボエンジンは確かにパワフルだった。
『A6アバント』をベースとしながらも、『オールロードクワトロ』として独自のブランドを構築しているところは、他社のステーションワゴンベースのクロスオーバーよりも成功したといえる。
ハイトワゴン全盛の軽自動車市場に一石を投じた一台。全高は低いものの、室内幅は軽自動車最大とあって、狭さを感じることはない。そして何よりも注目すべきは、優れた動力性能だ。
『スイフト』に乗ったときにも操縦安定性能の高さに驚かされたが、『SX4』はさらにレベルアップしている。
5ナンバーサイズの全幅と立体駐車場に入る全高ながら、狭さを感じない3列シートの7人乗りを実現しているところは、まるで手品のよう。しかもサードシートの居住性やラゲッジの使い勝手は、先代を大幅に上回っている。
内外装は“エボIX”に多少を手を加えた程度なので、それほど大きな進化は感じられないが、エボ史上初採用のアイバッハ製スプリングと、それに合わせてチューニングが施されたビルシュタインダンパーの組み合わせはよかった。