初代『アテンザ』がマツダ再生のキッカケになったモデルで大ヒットしたこともあり、2代目はキープコンセプトでキャリーオーバーした要素も多い。ともすればつまらないクルマになってしまいがちなところだが、全体的なまとまりはよい。
日産『GT-R』は本当に凄いクルマだと思う。私の運転ではとても性能を引き出せたとはいえないのに、それでもクルマにはこれほどのことができるのかと思わせるのだ。
知らなければ先代と区別できないほどの現行『フィット』。あれほどの大ヒット作だけにイメージを変えなかったのだが、そのぶん第一印象の新鮮さは乏しい。しかし依然としてヒットチャートのトップを占めていることからもわかる通り、クルマとしての出来は超の付く優等生だ。
大ヒットした初代『フィット』の良さを受け継ぎながら、不満を指摘された点を解消してきた。大きく変わったのは乗り心地で、硬さが取れて格段に優れた乗り心地を示すようになった。同時にステアリングのフィールもフリクションのないすっきりしたものになった。
『インプレッサ』自体が高いシャシー性能を持つクルマに生まれ変わったことで、「WRX STI」はその性能を生かして極めて高い操縦安定性を確保すると同時に優れた乗り心地を確保している。
レクサス『IS-F』でサーキットで走ったときにはそこそこのレベルに仕上がっているなと思ったが、一般道を走ったら乗り心地の悪いのに驚いた。日産『GT-R』も同じだが、なぜ日本車は高性能車になるとなぜこんなに足が硬くなるのだろう。勘違いしていると思う。
激辛路線をひた走ってきた『インプレッサWRX STI』も、新型になって180度コンセプトをかえて登場してきた。硬い足とハイグリップなタイヤだけをたよりに、強引にタイムに挑む姿勢を捨てて、しなやかに路面をとらえることにしたようなのだ。
V8エンジンの発生する311kWのパワーは半端ではない。しかも吹き上がりはまさに一直線というくらいに滑らかで、回転の上昇に合わせてパワーが盛り上がっていく自然吸気エンジンならではのフィールが特筆モノ。
なにかと癖があるのがフランス車。その中でも個性的なのがシトロエンで、『C5』もそのセオリーのど真ん中にある。特にC5以上に搭載されているハイドロサスペンションはシトロエンのシトロエンたるゆえん。
フランス車らしい、洗練されオシャレなエクステリアが印象的。世間的にセダンは人気がなく、個人的にもセダンにはさほど魅力を感じないのだが、こんなエレガントなセダンなら乗りたいと思わせる佇まいだ。